不満の残る一年

長いことブログを書けていなかった。

大学院生活を送るのにいっぱいいっぱいで、書く時間と気力を捻出できなかったのである。

心理系大学院。そこは寓話『ウサギとカメ』で喩えるなら、「在学生は皆ウサギであることを前提とした世界」と言えると思う。

私のような愚鈍の「カメ」は、この一年、周囲のウサギさんのように「余暇」というものを生み出すことができなかった。

今回は「なぜ、それほどまでに時間を捻出することが難しかったのか?」ということについて、「物理的要因」、「個人的要因」、「運の要素」の3ジャンルに分けて、簡単に書いていければと思う。

 

物理的要因

・週6日は必ず埋まる

私の所属する大学院は、週7日のうち
5日授業+1日実習
ということで、計6日なにかしらのタスクがある。

 
・授業で課題が出る

加えて、複数の授業で課題が出る。その内容は様々であるが、常に2〜3のレジュメやプレゼン資料の作成に追われていた。

一つの資料作成には、学術論文や専門書を数十ページ、中には2,3冊程度読む必要のあるものもあり、「読んでその内容を理解する→理解した内容を体系立ててまとめる」作業でほぼ、唯一の休日や空き時間は消えた。

 
・睡眠不足を強いられた

慢性的な睡眠不足を強いられたのも、忙しさに拍車をかけた。

授業が朝と夜に設置されていることが多く、強制的に「遅寝→早起き」の生活サイクルになる。睡眠負債が急速に蓄積されていった結果、頭が働かずボーッとしたり、作業効率や理解力が大幅に落ちたりした。俗に言う「マインドワンダリング」の状態である。

ただでさえ院生は空き時間の中で、効率的に作業をしなければならない。にも関わらず、寝不足によりその空き時間に寝てしまったり、仮に起きていたとしても、頭が働かず、専門書の内容を理解しづらくなっている上に作業効率も低下してしまったりしていては、課題が一向に終わらない。結果、更に睡眠時間が削られる。まさに負のサイクルであった。

取り分け実習中はあまりの眠さに、何度も幻覚を見た。

個人的要因

・頭が悪い

純粋に、私は頭が悪い。同級生と比較し、IQに25〜30程度の差がある。これは相当の差である。おまけに私には、軽度の学習障害もある。

従って、課題を終える(すなわち専門書の内容を理解し、体系立ててまとめる)のに他人の何倍もの時間が掛かる。私が12時間掛けて終わらせた課題を、ある同級生は3時間で終えていたのを知った時は、絶句した。

あまりの出来の違いに、「私の存在意義って何だろう」と、虚無感に襲われることはしょっちゅうである。

 
・脳みその体力がない
先の要因に関連することだが、私には脳みその体力がない。頭がすぐに疲れてしまう。

私の頭は、何かしらの知的な操作を行うことが苦手である。例えば専門書や論文の内容を理解することであったり、理解した内容をまとめることであったり、理解したものを記憶したり、といった操作に苦手さを抱えているので、作業過程ですぐ疲労が出てしまう。

これに睡眠不足による脳みそのパフォーマンスの低下が相まって、この一年は酷いコンディションで日々のタスクをこなしていた。当然、作業効率は著しく落ちていた。結果、課題が一向に終わらず、ますます日々のタスクに追われる羽目になった。

運の要素

・man-to-manの授業で毎週発表を課された

毎週発表&ディスカッションのある、とある授業の履修者が私だけになったことにより、毎週私が発表資料を作成しなければならないという、過重タスクが課されることになった。確かにこういうことをしていたら、余暇なんて尚のこと生み出せない。

 
・私だけ研究を先に進めていた

修士論文を早く書いてしまいたかったので、私は研究を同級生よりも先に進めていた。周囲が「研究テーマをどうするか?」の段階で頭を悩ませる中、私は早々にテーマのみならず研究方法まで確定させ、M1の夏の段階で予備調査を取り、分析まで行っていた。これだけ周囲との進捗が違えば、当然、その過程で多忙を極めることとなる。

ただこれについては、「何としてでもウサギに一矢報いてやろう」という気概でやっていたことでもあったので、多少は意気に感じて進めているところはあった。

ただ、唯一のこの心の拠り所も、予備調査では全くと言っていいほど良い結果が得られず、再度テーマから作り直さなければならなくなった。私の努力は,「この研究計画では思うような結果を得られないことが分かった」という点以外において、報われなかった。ポスター発表においてもフルボッコであった。「頑張った意味あんまなかったな」と、今では思っている。

 

まとめ

以上のような「物理的要因」「個人的要因」「運の要素」が相互作用することによって、私はブログを書く時間や気力を捻出できなかった。

その中でも取り分け、私をウサギではなくカメたらしめている「頭の悪さ」が、諸悪の根源であることは言うまでもない。

頭の悪さについては別途詳述したいと考えている。「頭の悪さとは何か」とか、「その対応策」、「メンタルやモチベーションの保ち方」、「頭が悪いことによる苦悩」などなど、色々書きたいことはある。

私は頭が悪いので、学習した内容を理解し、自分の知識や経験として落とし込むには人の何倍もの時間がかかる。だから、こうも次から次へと「新規のタスク」が降ってきては、せっかく学習した内容を頭に定着させることができない。

従って、私はこの一年間で貴重な勉強の機会を沢山頂いていながら、ほとんど、その内容が自分のものになっている気がしていない。入学当初と、ほぼ変わらないような気がしている。知識や経験のシャワーを浴びっぱなしで、そこから私は何も得ていない。そのことに私は、大変不満を抱いている。

 

最後に

以上、随分こざっぱりとした記事になってしまったが、生存報告兼ねて、何も考えずこのまま投稿する。

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